木のぬくもりに囲まれた暮らし
若葉がキラキラとまぶしい季節になりましたね。
休日には、森林に囲まれてゆっくりと過ごしたり、キャンプを楽しんだりする人もいるのではないでしょうか。
森林の中にいると、自然と呼吸が深くなり、気持ちがリラックスします。
樹木には、人を癒すパワーがあるのかもしれませんね。
暮らしを支える「森の恵み」
私たちの暮らしに欠かせない森林。例えば、家を建てるときの建材、本やノートなどの紙製品、テーブルやチェストの木製家具など、あらゆるところで木材が使われています。
木は、火をおこしたり、建物や道具をつくるために利用されたり、古い時代から人間の暮らしを支えてきました。
また、木の実などの食べ物、植物、美しい水、澄んだ空気など、人間に必要な森の恵みをあたえてくれます。
森林は、多様な植物や動物が暮らす場所であり、森林と共に暮らす人々にとっても大切な場所です。
そして、植物や動物の多様性を守り、温暖化を防ぐ役割も果たしています。
そんな私たちの暮らしを支える森林を、むやみに利用しているだけになっていないでしょうか?
これからは、森林を守りながら、木材を適切に利用することが必要な時代になります。
どうしたら森林を守れるの?
日本は、国土の約70%が森林を占めている森林資源国です。
そのうちの約40%は、戦後に植林されたスギやヒノキなどの「人工林」であることをご存知でしょうか。
人工林とは、人の手によって苗木を植え、育てられている森林のことで、「植える → 育てる → 使う → 植える」を人工的に循環させています。
森林資源国といわれる日本ですが、実際のところ、国産の木材よりも価格が安い海外の木材を輸入し、使用されています。
そのため、放置される森林が増えてしまい、「植える → 育てる → 使う → 植える」のサイクルをきちんと循環させることができません。
林野庁WEBサイト(農林水産省)より引用
それだけではなく、海外には輸出するための木が伐採され過ぎてしまい、森林破壊が問題になっている国があります。
海外の森林を守るためにも、国産の木材を適切に使用することが大切です。
また、持続可能な方法で管理された木材(FSC認証を取得した木材)を選択することで、国内外に関わらず、森林を守ることができます。
樹木の成長を妨げずに、適切な量を使用することで、森林全体の生態系が損なわれることはありません。
森林を守ることは、植物や動物を守ることでもあり、温暖化から地球環境を守ることにも繋がります。
そして、私たちの暮らしに必要な、水、食べ物、木材なども持続可能にすることができます。
普段は気づきにくいことですが、木製の家具や紙製品を手にした時に、どのように伐採されて、製品になっているかを想像してみませんか。
なにげなく買っていた製品の「選び方」を変えることで、私たちにも森林を守ることができるはずです。
出典:林野庁(農林水産省)Webサイト https://www.rinya.maff.go.jp/