サステナブルな未来のために
みなさんは、なにげなく手にした商品に「FSC」と表示されたマークを見たことはありませんか?
FSCの意味はわからないけれど、FSCマークが付いていると「何となく良いもの」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
FSC®マークは、森林の環境やそこで働く人たちを守るために作られたラベルです。
環境や動植物を守り、森林で暮らす人々や林業従事者の人権を尊重し、適切に管理された森林の樹木や適切だと認められたリサイクル資源で作られた紙・木材製品に付けられています。
環境、社会、経済分野の利害関係者によって支持された国際基準があり、それを満たす「適切な森林管理」がされた認証林やその社会・環境的リスクの低い原材料が使われていることを意味しています。
FSC認証とは?
FSCとは、Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)の略で、森林管理を世界に広めるために設立された国際的な非営利団体のことです。
FSCでは、「10の原則と70の基準」に基づき、森林を適切に管理されているかを審査しています。
FSCで重視される「10の原則」
1.法律や国際的なルールを守っている
2.働く人の権利や安全が守られていること
3.先住民族の権利を尊重していること
4.地域社会を支え、よい関係を築いていること
5.さまざまな森の恵みを活かし、それらを絶やさないこと
6.豊かな森林の自然環境を守ること
7.いろいろな意見を聞きながら森の管理を計画すること
8.森や管理の状態を、定期的にチェックすること
9.環境や文化など、その森が持つ大切な価値を守ること
10.環境に配慮した管理活動をきちんと実施していること
10の原則の下には、70もの基準があり、さらには各国の状況を考慮した約200~300の指標があります。
認証基準に沿って適切な管理をしていると認められた場合のみに、FSC認証が与えられるのです。
大切な森林を守るために
私たちの暮らしにかかせない水や空気を生みだす森林。
毎日、なにげなく手にする商品や、建物などにも森林の木材が使用されています。
いま、その森林が無計画や違法に伐採されてしまっていることをご存知でしょうか?
世界の森林が急速に失われつつあり、野生の生物が暮らす場所でもある森林が、奪われているという危機に直面しています。
森林は、適切に管理されていれば枯渇しない資源と言われています。
木材を使いながら、森林を守るために。私たちにできることは何でしょうか?
例えば、購入をする時に、FSCマークが付いた商品を選ぶことで、自然環境や森林で暮らす生物の多様性を守ることができるかもしれません。
持続可能なかたちで生産された商品を選んで購入することが、私たちが暮らす地球をより良くすることに繋がるはずです。
出典:「FSCジャパン - Forest Stewardship Council」 https://jp.fsc.org/jp-ja