サステナブルで心地よい暮らし。
すっかり春らしくなりましたね。
春は、色とりどりの花が咲き、新緑が眩しい季節。
自然の豊かさや、美しさを感じられるときでもあります。
この豊かな自然を、これから100年後の未来にも繋げたい。
いまを生きる、わたしたちに出来ることって何でしょうか?
「サステナブル」とは
最近、身近になった「サステナブル」という言葉。
サステナブル(Sustainable)とは、「持続可能な」という意味です。
近年では、地球環境や社会の持続可能な発展という意味で用いられるようになりました。
なぜいま、注目されているのでしょうか?
地球に住んでいる私たちは、温暖化による水不足や自然災害、ゴミによる環境汚染、紛争や貧困など、たくさんの課題を抱えています。
このままでは、私たちがこの世界で暮らし続けることができなくなるのでは……と心配になるほどです。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理して、解決方法を考え、世界を変えるための“道しるべ(目標)”が示されました。
これが、2015年に国連サミットで採択された「SDGs = Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」です。
SDGsによって、“サステナブル”が日本でも広く知られるようになりました。
SDGs、世界でめざす17の目標。
SDGsには、2030年までに達成すべき具体的な「17の目標」があります。
その目標は、私たちが人間らしく暮らすために必要な、人権、経済・社会、地球環境、さまざまな分野の課題に分けられています。
【SDGs 17の目標】
目標1:貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2:飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3:すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
目標4:質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標6:安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8:働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
目標9:産業と技術革新の基盤を作ろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
目標10:人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する
目標11:住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
目標12:つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13:気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14:海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15:陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
目標16:平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
(国連開発計画(UNDP)「持続可能な開発目標」より引用)
世界中すべての人が、安心してこの地球で暮らし続けることができるように。
SDGsには、「持続可能な世界」を実現するために進むべき道が示されています。
私たちにとって、ひとつしかない、かけがえのない地球。
一人ひとりの小さな選択が、未来を大きく変えるチカラに繋がるはずです。
地球にも、自分自身にも、サステナブルで心地よい暮らし方をはじめていきたいですね。
身近なことから、一つ一つ。
「わたしには、どんなことができるだろう?」と考えて、行動することが大切です。
※次回は、サステナブルな暮らしについて考えていきます。
出典
・(公財)日本ユニセフ協会「SDGs CLUB」
・国連開発計画(UNDP)「持続可能な開発目標」